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【動名詞を徹底解説】不定詞や分詞や動詞との見分け方は?

Update :

 

【動名詞を徹底解説】不定詞や分詞や動詞との見分け方は?

 

大阪市福島区の英語塾『福島英語塾』講師の犬伏です!

 

英語の動名詞とは?

 

名前からして、動詞なのか名詞なのかよくわからない?

 

実はこの文法、すごくカンタンです!

 

犬伏先生
犬伏先生

 

 

動名詞とは?

 

動名詞っていうのは動詞を名詞の働きに変える文法です。

形は単純で動詞に-ingをつけるだけです。

 

こんな具合です。

 

 

【be動詞】

be(動詞) → being(動名詞)

 

名詞に変身!

 

 

【一般動詞】

 

play(動詞) → playing(動名詞)

 

put(動詞) → putting(動名詞)

 

begin(動詞) → beginning(動名詞)

 

participate(動詞) → participating(動名詞)

 

die(動詞) → dying(動名詞)

 

 

be動詞はbeingに、一般動詞は基本的には-ingをつけます。

 

一般動詞は-ingをつけるときに気をつけないといけない単語がいくつかあります。

 

ここで詳しくingの付け方の説明をしておきます。

 

そこまで重要な話ではないので、動名詞の具体的な解説が知りたい方は読み飛ばして、

 

【動名詞はどういうときに使うの?】

 

 

まで進んでください。

 

 

-ingの付け方のルール

 

例えば、put。「put」って音の塊が1つだけですよね。

 

こういう音の塊を音節(おんせつ)っていいますが、音節が1つだけの単語です。

 

この1つだけの音節で、かつ「put」の「u」みたいに短く発音される短母音というものがきて、最後に「a/e/i/o/u(日本語のあ・い・う・え・お)」以外の音(「子音:しいん」といいます。)がきたら、最後の子音は重ねよう、というルールです。

 

putの最後のtを重ねて、puttingとするルールです。

 

他にもこんなのがあるので、難しいこと考えず、見たことあるってしてた方が早いかもしれませんね。

 

このへんは理屈で理解するよりも、見たことがあるという経験の方が役に立つかも。

 

なので、見てください。

 

 

【1音節短母音:子音を重ねるパターン】

 

dub → dubbing

rub → rubbing

grab → grabbing

hug  → hugging

beg → begging

swim → swimming

trim → trimming

run → running

win → winning

tan → tanning

plan → planning

stop → stopping

drip → dripping

hop → hopping

nap → napping

grip → gripping

trip → tripping

tap → tapping

shop → shopping

strip → stripping

skip → skipping

cut → cutting

hit → hitting

sit → sitting

spot → spotting

bat → batting

get → getting

 

 

多い・・・(笑)。

 

とりあえず見たことあるということにしましょう(笑)。

 

またことあるごとに確認してみてください。

 

ここにエネルギーを注ぐ意味はあまりないです(笑)。

 

でもこういう問題が中学校でいまだに出たりします・・・。

 

意味、あるのかな・・・?

 

他にも気をつけないといけないものがあります。

 

今度は2音節なんですが、後ろにアクセントがあって短母音 + 子音と続く単語も子音を重ねましょう。

 

はい、この説明わかりにくい(笑)

 

なので、目を肥やしましょう!

 

こんな単語のことを言ってます。

 

 

【2音節後ろアクセント短母音:子音を重ねるパターン】

 

begin → beginning

forget → forgetting

occur → occurring

scrub → scrubbing

upset → upsetting

permit → permitting

control → controlling

regret → regretting

admit → admitting

 

 

さぁ、次の-ingのつけ方も目を肥やして覚えましょう。

 

動詞終わりのeを取って-ingをつけるパターンです。

 

 

【e終わりはe消してingパターン】

 

make → making

take → taking

bake → baking

shake → shaking

wake → waking

write → writing

drive → driving

share → sharing

participate → participating

negate → negating

skate → skating

move → moving

live → living

lose → losing

dance → dancing

fake → faking

rhyme → rhyming

have → having

believe → believing

 

 

最後に動詞終わりのieを取って-ingをつけるパターンです。

 

 

 

【ieは消してying付けるパターン】

 

die → dying

lie → lying

tie → tying

 

 

はぁ・・・、正直ここまで読んでいただけたとしたら感謝なのですが、その努力に見合った収穫はありましたか?

 

ここ、こだわって英語力身につきましたか?

 

・・・あんまり気にせず、進んでいきましょう。

 

今の時代、パソコンでパチパチ打ってたら、勝手に正しいスペルを提案してくれるし、インターネットもあります。

 

とにかく、ここまで読んでいただき、ありがとうございます(泣)

 

それでは、次は本題の動名詞ってどういうときに使うか、の解説をしましょう。

 

 

動名詞はどういうときに使うの?

 

この動名詞ですが、いつ使う文法なんでしょう?

 

動詞を名詞に変える表現なので、名詞が必要なところで使う文法です。

 

そしたら、名詞はどこで使うのか、というと以下の4つの場所で使います。

 

 

主語に持ってくるとき

 

目的語に持ってくるとき

 

補語に持ってくるとき
(ここは形容詞も入れます)

 

前置詞の目的語に持ってくるとき

 

 

こういう抽象的な言い回しだとわかりにくいので、具体例で考えてみましょう。

 

主語に持ってくるとき
Walking for 30 minutes every day makes you healthier.
(毎日30分間歩くと健康が改善されます。)

 

目的語に持ってくるとき
I love walking.
(歩くのが大好きです。)

 

補語に持ってくるとき(ここは形容詞も入れます)
My favorite pastime is walking in the park.
(好きな時間の過ごし方は公園で散歩をすることです。)

 

前置詞の目的語に持ってくるとき
I’m tired of walking to nowhere.

(目的もなく歩くのに疲れました。)

 

 

日本語で「歩くは楽しい」とか「歩くが好きです。」とか「趣味は歩くです。」とか「歩くに疲れました。」って言うと文法的に間違ってるとすぐに気づけますよね?

 

どれも「歩くこと」と動詞を名詞化してあげないといけないじゃないですか。

 

これを英語でも同じことをしよう、というのが動名詞です。

 

そんなに難しい話じゃないでしょう?

 

でも、次の項目はちょっと難しいんです。

 

何が難しいかって?

 

動名詞って動詞を名詞に変身させますよね?

 

でも不定詞の名詞的用法っていうのも動詞を名詞に変身させます。

 

そしたら、これ、どっちを使ってもいいの?って思われるかもしれないんですが、ちゃんと使い分けがあるんです。

 

福島英語塾の生徒さんでも、受講して間もない方はこれを知らない方が多いです。

 

使えるかどうかは練習しているかどうかですが、まずは知識がないと練習もできないですよね。

 

なので、この動名詞と不定詞名詞的用法の使い分けについて解説します。

 

 

動名詞と不定詞の名詞的用法との違い

 

動名詞も不定詞の名詞的用法も、どちらも名詞の働きをします。

 

見た目の違いは動名詞が「Ving」なのに対し、不定詞は「to + 動詞の原形」を使っているところです。

 

この違いに何か使い分けの基準があるんだろうか?

 

と思った方は良い感をしています!

 

何かしら違いがあるところに使い分けの基準があります。

 

では「Ving」とは一体何者かというと、よく知られているところでいうと、進行形という文法で使われていますよね。

 

 

be + Ving

 

 

こういう形で「進行中」の話や「一定期間」の話、「未来の予定」の話や「心の動揺」を表すときに使われる文法です。

 

厳密にいうと、ここで使われている「Ving」は動名詞ではなく、現在分詞と言います。

 

この違いについては以下の「動名詞と現在分詞」という項目でお伝えします。

 

動名詞も現在分詞も「Ving」を使うのですが、この「Ving」という言葉を使うと、今何かが動いているようなイメージが表現できます。

 

今、この瞬間に動いているのであれば、厳密にいうと少し前から行動が始まってますよね。

 

ここから「Ving」には過去に繋がる意味合いが生まれます。

 

 

過去志向

 

 

と覚えておきましょう。

 

これに対して、不定詞はというと「to + 動詞の原形」を扱いました。

 

原形というのは不定詞に限らず、いろんなところで使われています。

 

命令文でも使われていますし、助動詞の後にも動詞の原形が持ってこられます。

 

仮定法現在というところでも説明されています。

 

さらに詳しい不定詞の内容については以下を参照してください。

 

 

【英語の不定詞とは?】をわかりやすく解説!理解するべきたった1つのこと

 

 

命令文・助動詞の後、仮定法現在のthat節の中で使われる動詞、で共通する動詞の原形の意味合いとは未来と繋がる考えを持っていることです。

 

命令文を使うことを考えてみてください。

 

 

Please pass me the salt.
塩を取ってください。

 

 

「塩を取ってください。」と発言しているときには、まだ塩は取っていませんね?

 

命令文というのはまだやっていないことに対して、お願い(命令)をする訳なので、未来の考えを持った原形が使われる訳です。

 

助動詞にしても同じで、「~すべき」とか「~かもしれない」と発言するときにはその行動や状態はまだ行われていないか、事実がわからないと言えます。

 

 

We should know that freedom of speech is not equal to freedom from consequences.
言論の自由っていうのは言ったことに対して責任を取らなくていいってことではないってことを知ってた方がいいよ。

 

 

ここで、「知ってた方がいいよ。」と言っていますが、相手が知っているのかどうかはわからないですよね。

 

「know」というのが事実として、私たちがわかっているのであれば、何らかの時制を与えることができます。

 

でも今回はそれがわからないから、まだやってない時間=未来を表す言葉で表さないといけない。

 

それが動詞の原形です。

 

原形というのはまだやっていないこと。

 

ここから

 

 

未来志向

 

 

という考えがあるんです。

 

これを覚えておきましょう。

 

 

過去志向の動名詞

 

 

動名詞は過去志向

 

不定詞は未来志向

 

 

この基準を覚えたら、何の役に立つのでしょう?

 

これを知っておくと

 

動名詞と不定詞の使い分けができるんです!

 

こんなふうに動名詞を教えられた方もいるかと思います。

 

 

動名詞を扱う動詞

 

いわゆるメガフェプス(megafeps)という丸暗記で覚える方法です。

 

メガフェプスというのは動名詞を目的語に取る動詞の頭文字を集めて作った造語です。

 

こんな具合です。

 

 

メガフェプス(megafeps

m: mind(嫌に思う)

e: escape(逃げる)

g: give up(諦める)

a: avoid(避ける)

f: finish(終える)

e: enjoy(楽しむ)

p: put off/postpone(延期する)

s: stop(やめる)

 

 

ここに取り上げた8つの動詞は全て目的語に「Ving」を取ります。

 

でも、僕はこう思います。

 

これじゃあ、8つの動詞しか対応できないじゃん・・・

 

こんなふうに思うのは僕だけでしょうか・・・?

 

ここで「Ving」=「過去志向」という知識がある方はこういう判断ができます。

 

 

m: mind(嫌に思う)

 

→いやに思うためには過去で嫌なことに出会ってないと!

→過去志向だから「Ving」

 

e: escape(逃げる)

 

→逃げるためには何かが迫ってきていないと!

→過去志向だから「Ving」

 

g: give up(諦める)

 

→諦めるにも過去で何かに挑戦し始めないと!

→過去志向だから「Ving」

 

a: avoid(避ける)

 

→避けるためには何かが迫ってきていないと!

→過去志向だから「Ving」

 

f: finish(終える)

 

→何かを終えるためには何かを始めていないと!

→過去志向だから「Ving」

 

e: enjoy(楽しむ)

 

→楽しむためには何か楽しいことをしていないと!

→過去志向だから「Ving」

 

p: put off/postpone(延期する)

 

→延期するためには何かを過去に予定していないと!

→過去志向だから「Ving」

 

s: stop(やめる)

 

→何かをやめるためには何かを始めていないと!

→過去志向だから「Ving」

 

 

こんな具合に過去と繋がりを持っている言葉と一緒に使うときには動名詞を使ってあげようという判断ができます。

 

この判断ができるって丸暗記と比べて大きな差です!

 

丸暗記は知ってるものしか対応できない。

 

過去志向を理解しているのは未知の動詞に対して、意味がわかっている場合、対応ができる!

 

外国語学習って未知に溢れていません?

 

わからないことだらけの世界で道を示してくれる光のようなものがあったら、便利ですよね?

 

それが福島英語塾が伝えたい「文法」なんですよ。

 

それでは、次は不定詞です。

 

 

未来志向の不定詞

 

不定詞は動詞の原形を使うことで未来と繋がる意味合いを生んでいました。

 

これも先ほどの動名詞の判断と同じで、動詞の意味が未来と繋がるとき、不定詞を使います。

 

 

want(ほしい)

 

→これから先に何かすることを欲している

→未来志向だから「不定詞」

 

hope(望む)

 

→これから先に何かすることを望んでいる

→未来志向だから「不定詞」

 

wish(望む)

 

→これから先に何かすることを望んでいる

→未来志向だから「不定詞」

 

decide(決心する)

 

→これから先に何かすることを決心する

→未来志向だから「不定詞」

 

agree(同意する)

 

→これから先に何かすることに同意する

→未来志向だから「不定詞」

 

expect(予期する)

 

→これから先に何か起こることを予期する

→未来志向だから「不定詞」

 

intend(意図する)

 

→これから先に何かをするつもり

→未来志向だから「不定詞」

 

plan(計画する)

 

→これから先に何かすることを計画している

→未来志向だから「不定詞」

 

afford(~する余裕がある)

 

→~する余裕があると言っているだけでその行動・状態が実際に起こっているわけではない

→実際に行われていないことに時制を与えられない

→まだ行われていないことを扱うのは未来の時間

→未来志向だから「不定詞」

 

promise(約束する)

 

→これから先に何かすることを約束する

→未来志向だから「不定詞」

こんな具合に動詞の意味を考えて未来との繋がりがあるときには不定詞を使う訳ですね!

 

 

動名詞も不定詞も目的語に取れるけど意味が変わる動詞

 

動名詞・不定詞の両方を目的語に取れるけれど、意味が変わってしまうものもあるんです。

 

でもこれも結局、過去志向なのか未来志向なのかの違いだけです。

 

例を見てみましょう。

 

 

remember

I remember calling my Dad on the way to school.
(学校に行く途中でお父さんに電話をしたの覚えてるよ。)

 

→昔に電話をしたのを覚えている

→過去志向だから「Ving」

 

Please remember to call me if you are in trouble.
(困ったら忘れずに電話してね。)

 

→これから電話をする

→未来志向だから「不定詞」

 

 

forget

I’ll never forget visiting New York.
(ニューヨークに行ったこと、決して忘れません。)

 

→昔にニューヨークに行ったことを覚えている

→過去志向だから「Ving」

 

Don’t forget to lock the door!
(ドアを閉めるの忘れないでね!)

 

→これからドアを閉める

→未来志向だから「不定詞」

 

 

try

I tried talking to the woman in English, but she ignored me.
(英語でその女性に話しかけてみたけど、無視されちゃった。)

 

→すでに話しかけてみた

→すでにその行動は行われていて過去志向だから「Ving」

 

I was trying to talk to the man, when her girlfriend showed up.
(その男性に話しかけようとしたときに、彼女が来たの。)

 

→これから話しかける

→まだ話しかけていないので未来志向だから「不定詞」

 

 

こんなふうにたったひとつの基準で使い分けができますね。

 

使い分けのキーワードはこれを覚えておいてください。

 

 

動名詞(Ving)
過去志向

 

不定詞(to + 動詞の原形)
未来志向

 

 

動名詞と現在分詞の違い

 

ところで動名詞(Ving)ですが、現在分詞と形が同じであると前述していました。

 

この2つはどう違うのでしょうか?

 

これもカンタン。

 

 

動名詞=名詞の働き

 

現在分詞=形容詞・副詞の働き

 

ここではカンタンにだけ説明しておきますが、要するに言葉の機能が違うんです。

 

例を見るとわかりやすいですよ。

 

 

動名詞

Walking for 30 minutes every day makes you healthier.
(毎日30分間歩くと健康が改善されます。)

 

Walking for 30 minutes every dayが主語になっている

 

→主語に入れるのは名詞

→名詞なので「動名詞」

 

I love walking.
(歩くのが大好きです。)

 

walkingがloveの目的語になっている

→目的語に入れるのは名詞

→名詞なので「動名詞」

 

 

My favorite pastime is walking in the park.
(好きな時間の過ごし方は公園で散歩をすることです。)

 

walking in the parkがisの補語になっている

→補語には名詞も形容詞も入れることができるが、
ここでは「歩くこと」と名詞とて入れている

→名詞なので「動名詞」

 

I’m tired of walking to nowhere.
(目的もなく歩くのに疲れました。

 

walking to nowhereがofの目的語になっている

→前置詞の目的語に入れるのは名詞

→名詞なので「動名詞」

 

 

 

現在分詞

 

My grandfather is walking along the river now.
(おじいちゃんは今川沿いを歩いてます。)

 

walkingが補語になっている

→補語には名詞も形容詞も入れることができるが、
ここでは「歩いている」と主語の状態として説明している

→形容詞なので「現在分詞」

 

My father is a walking dictionary.
(私の父は歩く辞書です。)

 

walkingがdictionaryという名詞を修飾している

→名詞を修飾するのは形容詞

→形容詞なので、「現在分詞」

 

 

こんなふうに見た目は同じでも、働きが違えば、見分け方がわかりますね。

 

そもそも形容詞とか名詞とか動詞とか副詞とか品詞がわかっていない方はこちらをお読みください。

 

カンタン解説!英語の品詞の見分け方

 

 

 

まとめ

 

今回は動名詞を中心に、その「動名詞とは?」「動名詞と不定詞の使い分け」「動名詞と現在分詞の使い分け」について説明してきました。

 

そのまとめがこちらです↓

 

 

動名詞とは

 

動詞をVingの形にして名詞の働きにしたもの

 

 

動名詞と不定詞の使い分け

 

動名詞は過去志向

 

不定詞は未来志向

 

 

一緒に使う単語の意味が過去と繋がる

動名詞

 

 

一緒に使う単語の意味が過去と繋がる

不定詞

 

 

動名詞と現在分詞の使い分け

 

動名詞

名詞の働き

 

現在分詞

形容詞・副詞の働き

 

 

この3つのポイントが今回の重要ポイントでした!

 

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