現在完了形と過去完了形の違いとは?
Update :
現在完了形と過去完了形の違いとは?
「現在」で終わるか「過去」で終わるかの違い!
まず現在完了形と過去完了形の違いの結論からお伝えします。結論は「どの時間につながっているか」の違いです。
現在完了形は過去で起こったことが何らかの形で現在につながります。それに対して過去完了形はある過去よりも古い過去で起こったことが何らかの形で過去につながります。
図で確認すれば一目瞭然です。
それではここから具体的な解説に入っていきましょう。
現在完了形とは?
まずは現在完了形の解説から始めます。現在完了形を理解する上で大切な知識を一つずつ確認していきましょう。
現在完了の形
現在完了の形はhave + 過去分詞形です。結論でもお伝えした通り、現在完了形は過去で起こったことが現在につながる表現です。
なので過去で起こったとされることを過去分詞形で表し、それを現在形のhaveで取り込むことで現在へのつながりを表現しています。
例文で確認してみましょう。
例文
大阪には10年前から住み始めました。それが現在につながっているので、haveを現在形にして現在へのつながりを表しています。現在から今に至るまで10年間大阪に住んでいる、という意味ですね。
現在に至るまでにいろんな国に行ったことがあるという意味です。あくまで海外に行ったのは過去ですが、その過去の出来事を現在までつなげることで経験として語ることができるというわけです。
ついさっき宿題が終わって、今はもう手が空いている、というように現在の状況を伝えたい時に使います。あくまで宿題が終わったのは過去の時点で、終わったから今はフリーだよ、という現在の状況につながっています。
現在完了形についてのもっと詳しい解説はこちらをご覧ください。
過去完了形とは?
それでは次に過去完了形の解説です。過去完了形はある過去よりも古い過去で起こったことが何らかの形で過去につながるというのを伝える表現です。理解する上で必要な知識を順を追って確認していきましょう。
過去完了の形
had + 過去分詞形を使って過去完了形を作ります。最大のポイントは過去完了形を使う場合、必ず過去の明確なポイントを明らかにしなければいけないということです。
明示された過去で終わることを伝えるために明示した過去よりも古い内容を過去分詞形で表し、hadという形で過去で終わることを表現します。
少しわかりにくいので例文で確認していきましょう。図を見れば一目瞭然です。
例文
過去の時点で東京に引っ越しました。これが終着点となるポイントです。これよりも古くから続いて、この終着点で終わる内容が「大阪に10年間住んでいた」ということなので「had+lived」という形を使っています。
例えば、5年前に東京に引っ越したとしましょう。その前の10年間は大阪に住んでいたということなので、現在からみたら15年前から5年前までの10年間は大阪に住んでいた、ということを伝えています。
今、現在この例文の「私」は30歳を超えているという前提です。つまり30歳というのが過去になるということです。そしてこの30歳というポイントが終着点となる過去のポイントです。
これよりも前にいろんな国に行っていたので、「had + 過去分詞形」で30歳になる前にいろんな国に行ったという経験を伝えています。
ここで明示されている終着点となる過去は「あなたが家に帰ってきた時」です。これよりも前に私は宿題を終えていたので、ポイントとなる過去に宿題は終わっていて、そのポイントとなる過去の時点では手が空いていた、ということを伝えられます。これを伝える手段として「had + 過去分詞形」という形を使っています。
まとめ
いかがでしたか?
例文と図を通して考えてみれば、現在完了形と過去完了形の違いというのはどの時点につながっているのか?を考えれば見分けがつきました。
特に注意が必要なのは過去完了形には終着点となる過去を明示しなければいけない、ということでした。
ぜひ今後も例文にたくさん触れ、ニュアンスの違いを確認して、英語力を上げていってください。