4大品詞徹底解説:名詞・動詞・形容詞・副詞の分類をわかりやすく説明
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4大品詞徹底解説:名詞・動詞・形容詞・副詞の分類をわかりやすく説明
大阪市福島区の英語塾『福島英語塾』講師の犬伏です!
英語の品詞、ちゃんと理解していますか?
名詞・動詞・形容詞・副詞なんて言葉は聞いたことがある、でも働きはよくわからない、という方が僕の教える英語塾でもたくさんいます。
とても重要なことなのに結構理解していない方が多いので、
ここで詳しく解説していきます。
結論から伝えると、品詞というのは「言葉の役割」のことです。それではここから始めていきましょう。
主要な英語の4大品詞はこれ!
簡単に説明すると、主要な英語の4大品詞はこのような働きです。
名詞
人やモノなどを表す単語(主語・目的語・補語・前置詞の目的語になれる)
動詞
動作や状態を表す単語
※基本的には日本語の述語に当たりますが、英語には形容動詞はないので、その際は「be動詞 + 形容詞」で表しましょう。
形容詞
名詞を説明する
※限定する使い方と補足する使い方と2通りあります。
副詞
名詞以外を説明する
※動詞・形容詞・副詞を説明する。ややこしいので名詞以外を説明としときましょう!
この解説を聞いて、「なるほどー!納得!」と、分かったような気になってしまうと思いますが、実際、自分で英文を組み立てようとすると、こんな壁にぶち当たるかもしれません。
働きが分かっていても、どの単語がどの品詞なのか分類できない!!
これ、どういうことを言っているかというと、こういうことです。以下の4つの単語を見てください。
real
really
realize
reality
はい、どれが形容詞ですか?って聞かれて、いや、わかりません。ということです。今、この話を読んで、いくつかの反応が予想されます。
まず1つ目の反応
「え?realに決まってるじゃん。」このタイプの方。もう単語を見ただけで英語の品詞が分類できる方ですね。もう名詞・動詞・形容詞・副詞に関する説明をこれ以上聞く必要はありません。引き続き、英語学習に励んでください。
2つ目の反応
「そもそも単語の意味がわからん・・・。」
このタイプの方。単語がわからないと何もさせてもらえません。単語は知っていれば知っているほど、役に立ちます。
例えば、日常的に「wi-fi」って言葉を耳にすることがありますよね。「wi-fi」というのはケーブルを使わずに無線でパソコンやタブレットなんかをインターネットにつなぐ技術のことを言います。
最近はポケットwi-fiが普及してきたので、「wi-fi持ってる?」なんて日本語を聞いたことがあるかもしれません。正しくはwi-fi「ルーター」が機器の名称ですが、今は「wi-fi」という言葉はイコール「インターネットを無線で利用する機器」という意味で使われているようです。
なんにせよ、「wi-fi」という言葉で長ったらしい考え方をコンパクトに使いやすく新しい単語にしたんですね。この例だけを考えても、新しく英単語を獲得するというのは大きな力になると思いませんか?
上記のreal/really/realize/realityの意味がわからない方。単語は知識であり新しい世界の入り口です。1つでも多く覚えて、世界を広げていってください。
さぁ、3つ目の反応
「そう!意味はだいたいわかるんだけど、どの単語がどの品詞なのかわからなくて分類ができないんだよ!」このタイプの方。この記事はこういった方のために書いている記事です。
ではそういう方が品詞の分類ができるようになるために、まずは僕たちの言語、日本語を考えてみましょう!
英語の品詞を理解するためにまずは日本語を考える
日本語で品詞をあまり意識したことはないかもしれません。僕たちは日本語のネイティブですからね。そんなに考えなくても、答えがわかってしまう。
そんな僕たちが日本語学習者に日本語の品詞の分類を伝えることを想像してみましょう!例えば、英語圏でも「かわいい」という言葉は通じるようになりましたが、この「かわいい」という形容詞を名詞にするとどうなりますか?他にも「こわい」はどうでしょう?「明るい」は?
かわいい(形容詞)
↓
かわいさ(名詞)
こわい(形容詞)
↓
こわさ(名詞)
明るい(形容詞)
↓
明るさ(名詞)
なるほど!
名詞化したければ、「~さ」と最後を「さ」に変えれば良いのか!と結論付けると思います。間違いじゃないですし、こういう教え方を否定するつもりもありません。
でも「悲しい」「重い」「甘い」はどうでしょう?
悲しい(形容詞)
↓
悲しさ(名詞)
重い(形容詞)
↓
重さ(名詞)
甘い(形容詞)
↓
甘さ(名詞)
やっぱり同じルールが成り立ちますね!でもこれも名詞じゃないですか?
悲しい(形容詞)
↓
悲しみ(名詞)
重い(形容詞)
↓
重み(名詞)
甘い(形容詞)
↓
甘み(名詞)
なるほど!「~み」も名詞化するのに使えるのか!
その通りです。じゃあ、最初の「かわいい」「こわい」「明るい」でも同じように「~み」をつけてみましょう。
かわいい(形容詞)
↓
かわいみ???(名詞)
こわい(形容詞)
↓
こわみ???(名詞)
明るい(形容詞)
↓
明るみ(名詞)
「明るみ」は名詞として存在しますが、「かわいみ」「こわみ」なんて言葉ないですよね?日本人では思いつきそうもない間違いです。なんでダメなんでしょう?
さぁ、これに答えられる日本人がどれだけいるでしょう?でもこの活用がうまくできない日本人はそういないはずです。この活用がうまくなるためにルールを学んだり解説を聞くのが良いでしょうか?
それとも数をこなしてルールと例外を見出した方が良いでしょうか?
品詞の使い分けは解決法は千本ノック!
僕がここで伝えたいのはこういうことです。
ルールは確かに存在するし、手助けにもなりますが、品詞の分類をするためには「千本ノックで目を肥やす」こと。これが大切です。
ここでは「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」の働きは分かっているけど、まだ品詞の分類ができない方のために「千本ノック」で品詞を分類していただきたいな、と思います。
なので、詳しい解説はしませんし、意味も書きません。
ご自身で「-al」で終わると形容詞になるんだな、「-ize」で終わると動詞になるんだな、といった判断基準を「数」で見出せるようにしてください。
それでは「千本ノック」スタートです!
英語の品詞の分類「千本ノック」スタート!
real(形容詞)
really(副詞)
realize(動詞)
reality(名詞)
realization(名詞)
commercial(形容詞)
commerce(名詞)
commercially(副詞)
commercialize(動詞)
familiar(形容詞)
familiarity(名詞)
familiarize(動詞)
familiarly(副詞)
communicate(動詞)
communicative(形容詞)
communication(名詞)
communicatively(副詞)
comfort(名詞)
comfort(動詞)
comfortable(形容詞)
comfortably(副詞)
fortunate(形容詞)
fortune(名詞)
fortunately(副詞)
care(名詞)
care(動詞)
careful(形容詞)
careless(形容詞)
carefully(副詞)
carelessly(副詞)
mind(名詞)
mind(動詞)
mindful(形容詞)
mindfulness(名詞)
mindless(形容詞)
mindlessly(副詞)
courage(名詞)
encourage(動詞)
courageous(形容詞)
courageously(副詞)
music(名詞)
musical(形容詞)(名詞)
musician(名詞)
environment(名詞)
environ(動詞)
environmental(形容詞)
environmentally(副詞)
environmentalist(名詞)
literal(形容詞)
literacy(名詞)
literally(副詞)
able(形容詞)
ability(名詞)
enable(動詞)
disable(動詞)
unbelievably(副詞)
satisfy(動詞)
satisfaction(名詞)
satisfactory(形容詞)
satisfactorily(副詞)
dissatisfaction(名詞)
famous(形容詞)
fame(名詞)
famously(副詞)
defensive(形容詞)
defense(名詞)
defend(動詞)
defensively(副詞)
defendant(名詞)
defender(名詞)
どうでしたか?なんとなくでも分類の法則に気づけましたか?ほんの一部だけお伝えします。こんな共通点が見つけられましたか?
-lyがつくと副詞になる
※これは簡単に説明がつきます。
でも全部がそうなるわけではないので要注意!kindly eyeなんてすれば、kindlyは形容詞で「思いやりのある」という意味です。
-izeで終わると動詞になる
realizeとかhospitalizeとか、-izeがつくと動詞になります。
-ableで終わると形容詞になる
※でもen-で始まる時には動詞になる。
ensureとかenableとかencourageとかがそうですね。
-tionで終わると名詞になる
communication/transportation/internationalization/localization/などなど、-tionとつけば名詞になります。
※mentionという単語は動詞で「言う」ってことです。要注意です!
他にも色々分類の法則が見つけられましたか?
答えを全部伝えないのは、ここでは解説しきれないと言うのもありますが、自分自身が英語が使えるようになるために、数をこなさないといけないからです。近道で楽をするだけではなくて、ちゃんと自分のために自分の時間とエネルギーを割いて勉強してくださいね。これ、役に立ちますから。
TOEICでも品詞の分類の問題が出る
品詞の分類ができるとどこで役立つかと言うと、例えばTOEICテストです。
Part 5という文法と語彙が問われる問題がありますが、ここで必ず品詞の分類を問う問題が出てきます。高得点を目指すためにも逃げては通れない基礎です。
英語力がついていくイメージ
突然英語ができることはありません。こと、今回の品詞の分類に関して言えば、ある程度判断ができるようになるのにはそんなに時間はかかりません。
でも、どんな単語であってもしっかり品詞を分類しようと思えば、時間がかかるものです。
英語力がついていくイメージは英語レベルがレベル1→レベル2→レベル3・・・と数値として上がっていくところに注目するのではなく、そこに至るまでの経験値、つまり経験値が100溜まったぞ、200溜まったぞ、300溜まったぞ、と一歩一歩地道に進んでいる感覚を持っているとモチベーションも持続しやすいです。